2020 7/10 UP
◆ 7月 やすらぎ園 法話会 ◆
やすらぎ園法話会
2020年7月6日
新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止されていた法話会が、5か月ぶりの開催です。別室の仏間でお話しする様子を入園者のみなさまが集まっている広場に中継してくださいました。直接お顔を合わせることはできませんが、やすらぎ園のみなさまのおかげで、こうしてご縁いただけること大変ありがたく思います。
さて、その7月は今津隆文さんに出向していただきました。
画面を通してであっても必ずや伝わっていたであろう、その熱、そして元気。自身の経験やその他いろんな身近な話を通して、阿弥陀さまのお心をお取り次ぎしてくださいました。
数年前、結婚式披露宴の準備で、プロフィールムービーに使用する写真を選んでいたそうです。できる限り出席者が写っている写真を選ぼうと昔の写真を探しますが、探せど探せど全然写っていない方がおられました。それは昔からずっと写真を撮り続けてくれていたお父さんでした。
そのときは、「なんで写ってないんだ」と、いい写真が見つからずにイライラしていたけれど、あとあとになってその親の姿に気付かされたそうです。
私たちは写真を見るとき、つい自分がどう写っているか、と自分のことばかり考えてしまいます。そして、写っているものしかなかなか目に入ってきません、感じることができません。
しかし、そこには写っていない方がおられます。ただただ自分の成長をよろこび、フィルムにおさめ続けてくれていた姿を知らされたとき、頭がさがる世界があるのではないでしょうか。その親の姿の向こう側に阿弥陀さまのお心を味わわせていだだくのでしょう。
自分中心にものごとを考え、思うようにならず腹を立てる私を苦しみの姿だと見抜いてくださり、だからこそ、その苦しみを何とかしようと『南無阿弥陀仏』のお念仏となって、いつもご一緒くださる阿弥陀さま。そのお心をみなさまとご一緒にお聞かせいただき、広場と仏間、会場は違えども同じぬくもりを感じさせていただく大変うれしい時間でありました。
♪ 古いアルバムめくり「ありがとう」ってつぶやいた…♪
最後はみんなで、今日のお話にぴったりな「涙そうそう」を。