2018 10/12 UP
『あなたの人生に新たな言葉を』⑥
『夜と霧』でヴィクトール・フランクルは、人間の本質とは何かを表現しました。
強制収容所で名前でなく数字で呼ばれ管理されることに、人間性の欠落を見たのです。
日常的に個人を表すのに、身長や体重など様々な数字が示されます。
時としてそれはただの数字で収まらず、「その人そのもの」の顔をして一人歩きします。
偏差値、年収、マイナンバー。
数字の威力は絶大で、私たちは人をデータとしてしか見れていないのかもしれません。
仏教は、分かりやすく見えやすいものほど、そのものの本質から遠いのであると説きます。
数字やデータは分かりやすいですが、「その人そのもの」ではありません。
大事なものほど、目に見えないのです。