2019 7/12 UP
◆ 7月 やすらぎ園 法話会 ◆
今日も定番の自己紹介から始まるのだろうか?
さあどうか? 出るか出るか出るか …出たーー!!
腹が減っても万福(まんぷく)寺!!
(……。)
この凍りついた空気をあたたかいお話で溶かしてくれたのは、 そう!万福寺の前寺信徳さんです。
ご自身のおばあさんのお姿に重ねて阿弥陀さまのお慈悲のお心をお話しくださいました。
厳しくもやさしく、小さい頃からずっとかわいがってくれたおばあさん。そしてお念仏を大変よろこばれたおばあさん。いつもお寺の 法座のときは一番前に座り大きな声でお念仏しておられたそうです。 自身も幼少期はいつも一緒にお参りされていたそうですが、成長し思春期になるにつれ徐々に法座から 足が遠のいていかれたそうです。
大学2回生のときおばあさんがご往生され、深い悲しみの中 お葬儀でお父さんの挨拶を聞いたとき、
「お念仏をいただくということは、死んでしまいのいのちじゃ ないと聞かせていただくこと。思春期に、自分が背を向けて いたおばあちゃんのお念仏する姿は、自らをお念仏の道へと 導いてくれる姿だったんだ。」
と気付かれたそうです。 私が自らの欲の方にしか目が向かず忘れておっても、私のことを決して忘れてくださらん方がおられるんだと。
現在26歳。
ひと昔前まで思春期真っ只中におられた前寺さんが、今は阿弥陀さまのお慈悲の真っ只中におられる姿がありがたく、終始あたたかい空気に包まれていました。