2018 12/20 UP
『あなたのお仏壇、美しく飾られていますか?』② ~仏華・仏飯・供物~
(お仏壇全体 三具足(みつぐそく))
※三具足……蝋燭が1つと仏華が1つと香炉の、計3点で飾る飾り方
〔Ⅳ〕仏華(ぶっか)
仏前に花などを供えることを「供華(くげ)」と言います。
お仏壇の上卓(うわじょく)にある小さめの「華瓶(けびょう)」には、樒(しきみ)を立てます。
樒が無い場合には、色花以外の青木を用います。
お仏壇の前卓(まえじょく)の「花瓶(かひん)」には、薔薇などの棘のある花やケシなどの毒のある花、また造花は用いません。
〔Ⅴ〕仏飯(ぶっぱん)
仏飯は本来、朝の炊きたてのご飯をお供えして午前中にお下げします。
ちなみに浄土真宗本願寺派では、蓮のつぼみの形に盛ります。
なお最近ではパン食も増え、朝にご飯を炊く機会が少なくなって来ましたが、その場合は、時間に関わらず炊き立てをお供えしましょう。
阿弥陀様に仏飯をお供えすることによって、命をいただいて日々生かされていることに感謝をさせていただきます。
〔Ⅵ〕供物(くもつ) ※お供えするもの・しないもの
平常は仏華と仏飯だけをお供えしますが、法事などの行事をする際は様々なお供えものをします。
お供えされていることが多いのは菓子や果物ですが、それ以外にも水やお茶、ご往生された方の好物・たばこ、お守り・お札・宝くじなども見かけることがあります。
しかし、お供えものは原則として「餅」・「菓子」・「果物」の3種類を使用するという決まりがあり、それ以外はお仏壇の中に入れません。
他宗のご本尊(仏像)や、写真・位牌などもそうです。
掃除用具やマッチ等も、お仏壇の外に置いてください。
お供えものは、基本的に内側より「餅」・「菓子」・「果物」の順にお供えしますが、全てをお供えする場合はお仏壇の形などによって横一列に並べられないこともありますので、その際は上段より下段にお供えします。
可能であれば左右一対にしてお供えし、ご本尊等を隠さないようにご注意ください。
お仏壇の荘厳についてのまとめ、いかがでしたでしょうか?
分かりやすくなるよう整理したつもりではありますが、もしご不明な点等がございましたら、ご縁のあるお寺さんにご相談いただき、「型(かたち)」から味わう仏様の教えも大切にしながら、お仏壇の荘厳を美しく保っていっていただければと思います。