2018 4/3 UP
『あなたの人生に新たな香りを』① ~焼香の作法~
仏教を構成する要素に「焼香」がありますが、浄土真宗では「阿弥陀如来の浄土は妙なる香りで満たされており、
その世界を表現するために」香を薫じます。
よい香りをお供えし、自分の身に香りを薫じ、心を落ち着かせてお参りする意味もあります。
浄土真宗本願寺派の焼香の作法は、リンを鳴らさず、1摘まみ1回、
押し頂かずにそのまま香炉に焼香をいたします。
なお、宗派によって作法は異なりますが、他宗の法要等に参られた際も各々の宗派の作法でご焼香ください。
【Ⅰ】焼香の作法(立って行う場合)
①焼香卓(焼香用の机・台)の少し手前で立ち止まり、
一礼(合掌はいたしません)をしてから焼香卓の前へ進みます。
②右手で香盒(こうごう・お香が入っている器)の蓋を取り、香盒の右側の縁に掛けます。
③右手で香を1回だけ摘まみ、押し頂かずにそのまま香炉に焼香します。
④香盒の蓋を元通りに閉じます。
⑤合掌して『南無阿弥陀仏』とお念仏(数は決まっていません)を唱え、礼拝します。
⑥焼香卓から少し後退し、立ち止まって一礼(合掌はいたしません)をしてから退きます。
※香盒の蓋がすでに外されている場合、または蓋がない場合は、②・④を省略します。
※複数人での焼香の場合、最初の方が香盒の蓋を開け、最後の方が蓋を閉じてください。
※焼香卓の高さが低い場合、①の後に「座る」、⑤の後に「起立する」、という作法が加わります。
【Ⅱ】焼香の作法(座って行う場合)
①焼香盆(香炉や香盒等を載せたお盆)または香炉盆(香炉と香盒が一体化したもの)を手元に置き、
一礼(合掌はいたしません)をします。
②右手で香盒(お香が入っている器)の蓋を取り、香盒の右側の縁に掛けます。
③右手で香を1回だけ摘まみ、押し頂かずにそのまま香炉に焼香します。
④香盒の蓋を元通りに閉じます。
⑤合掌して『南無阿弥陀仏』とお念仏(数は決まっていません)を唱え、礼拝します。
⑥一礼(合掌はいたしません)をし、他に参列者がおられるときは焼香盆または香炉盆を隣の方へ回します。
※香盒の蓋がすでに外されている場合、または蓋がない場合は、②・④を省略します。
※複数人での焼香の場合、最初の方が香盒の蓋を開け、最後の方が蓋を閉じてください。
↑浄土真宗本願寺派では、このように“押し頂く”ことはしません。
▽『あなたの人生に新たな香りを』②へ続く