2017 6/24 UP
☆TOKIO駆けるShow Day、急☆
さて、三日目。
遊んでばかりだと思われるかもしれませんが、見聞を広げることによってできる人間の幅、器になるんじゃないかと(どれも自分でいうことではありませんがwww)。
ということで、ドーン、たーまやー。
もいっちょ、ドーン、かーぎやー。
六本木ヒルズの50階以上という空間が、アイアンマン感を盛り上げます。マーベル展、大層おもしろうございました。
そこから、踵を返して新名所コレド室町へ。
何をしに行ったかといいますと、どうしてもこれが観たかった。
今回は映画にShow Day!
宇宙船の形がばかうけに似ているからといって侮ってはなりません。
ストーリーは、
ある日、突然、地球の様々な場所に巨大な宇宙船が飛来、優秀な言語学者であるルイーズはアメリカ国家から要請を受ける。異星人の言語を解明するために。
彼らは何の目的で、この地球にやってきたのか・・・。
感想は、と言いますと。
自分でもあんなに泣くことになるとは思いませんでした。
それから、もう一つ。映画で描かれるパラレルワールドについて。説一切有部やったな! 経量部にも中観派にも世親にも馬鹿にされた「三世実有法体恒有説」。2000年の時を経て、あんたらが考えたことが映画化されたぞ、と。分かる人には薄いネタバレになりますが。
内容は「過去、未来、現在っていつ?」「時間って何?」という根源的な真理を探るハードSFですが、それを「言語」というトリッキーな視点から迫るお話です。
まず、思い出したのはこのマンガ。
内容は映画「インターステラー」とよく似ていますが、こちらの方がメッセージもより深く、重いです。
過去と現在と未来が絡み合い、めちゃくちゃおもしろい一冊、オススメです。
次は、この本。
全く関係なさそうな本なのですが、これが映画のテーマと深く関わります。
私この本を読むまで、手話は日本語をジェスチャーにしてるんだと思ってました。全然違うんですよ、これが。
日本手話者と日本語話者は全く違う言語体系を持っているんです(ちなみに、日本語に対応した手話は日本語対応手話と呼ばれ、明確に区分されています)。
例えば、日本手話では物を落としたとき、どのくらいの距離に、どれくらい大事な物を落としたのかを一瞬で伝えることができるそうです。
視覚言語としての優位性って、考えれば当たり前にあるはずなんですよね。
また、日本語では表現できない単語や、語彙がたくさんある。副題にもある通り、日本手話とは日本語文化の中に辛うじて息づいている少数言語なんです。
この本を読んで映画を観ると、主題が二倍三倍にふくらんで伝わってきます。本当に読んでて良かった。
ちなみに、本日22時よりTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」にて作者の斉藤道雄さんがご出演、手話とは何か語られるそうです。こちらも必聴。
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映画では、ヘプタポッドと名付けられた宇宙人と地球人は、彼らの使う表意文字を頼りにコミュニケーションを図っていきます。
そして、主人公ルイーズの重大な謎が明かされていきます。
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われわれの未来がどうなるのか、実はみんな知っています。
自分が将来どうならねばならないか。
じゃあ、知っているから無意味なのか。
そんなことに向かっていく為にある「今」は無駄なのか。
違う、それでも「今」に意味はある。
この映画は儚くも力強く訴えかけてきます。
是非とも御覧下さい。
広島では映画公開終わっちゃいましたけど 笑
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会長の探訪日記、これにて千秋楽です。