2019 6/10 UP
◆ 6月 やすらぎ園 法話会 ◆
6月3日 今月は和泉侑証さんがご法話してくださいました。
暑い日でありましたが、まずはその暑さを増幅させるような蚊の鳴きマネをひとつ。
(ほぅ…こんな引き出しもあるんだな…と。)
しかし、蚊の鳴きマネでは終わらせません。
蚊といえば、蚊の口の仕組みを応用して開発されたマイクロニードル。そんな医療の話から、いつもは鬱陶しく思っている蚊が、いつか自分のいのちを救ってくれるかもしれない、といういのちのつながりの話まで幅広い切り口でお話してくださり、みなさんも非常に興味深く聞いておられる様子でした。
最後は
「拝むとは 拝まれて居た事に 気付き醒めること」
という、真宗大谷派は高光大船師のお言葉を引かれ、中学校2年生のときにご往生されたご自身のおじいさんのお話を。
「おはよう おかえり」
毎朝学校にいくとき、かけ続けてくれていたことばであったそうです。そのときは、思春期真っ盛りということもあり、なんとも思わなかったり、「はよ帰ってこい」というぐらいの意味なんだろうと思っておられたそうです。しかし、それからの生活において多くの人やことばに触れる中で、ふとしたことから 「おはよう おかえり」 そのことばの意味を調べたとき、実は
「無事に帰ってきてほしい」
という意味だと知ったそうです。
はかりしれないいのちに支えられていたこと、そして今少しずつおじいさんにあわせていただいている、とあじわわれている姿がとてもありがたく、終始あたたかい空気に包まれていました。